PC GAMESS 7.1.0 RC 公開。
本日、PC GAMESSの最新版7.1.0RCが公開されました。
ついにMP2 Gradientの並列化が実装され、本当の意味での高速MP2計算が実行できるようになりました。ちなみにP2P shared memoryで実行する仕様です。
この最新版で、HF,MP2,B3LYPのスケーリングを比較してみました。炭化水素の1点計算で、Basis Functionの数が42~396までの4種類(基底関数は6-31G(d)で、分子の大きさを変えたもの)について実施し、グラフ化したのがこれ↓
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小さい分子ではMP2が優秀、大きい分子ではB3LYPが優秀というセオリー通りの結果です。MP2は396 Basis Functionの系でメモリが飽和してしまい、エネルギー計算を5 passに分割しているため、メモリ量さえ十分確保できればB3LYPの曲線に近づくと思われます。ただ、現実的にはメモリ量に限りがありますので、少ないメモリ量で高速に計算できるDFTはやはり優秀ですね。
話は変わりますが、個人的には折角並列PCMを実装しているので、もうちょっとPCM計算のチューニングをできるように機能拡張してほしいですね(原子あたりのセグメント数の指定とかできない感じ)。PCMでの構造最適化の収束が非常に悪いので…